デイトレという投資スタイルについて考える

サラリーマン時代はデイトレとは無縁でしたが、セミリタイア後は毎日、日中の相場を見られるため、たまにデイトレも行っています。

管理人は、業績重視の投資がメインではありますが、一年間、自由に取引できる環境を経験したことで、デイトレについてまとめてみたいと思います。

デイトレという戦略について

デイトレとは、儲かる可能性が高い銘柄だけを狙い、最長一日間という短い取引期間で利益を狙う戦法です。

株式は刻々と価値が変動しますが、デイトレは、価値の変動する株式を最長一日間だけ保有して、短時間での価値変動を利益に変える戦法です。

資金管理の面から考えると、その基礎は常にキャッシュがベースであり、価値が変動するリスク資産である株式の保有期間を短期に限定して、資産価値の変動リスクを最小限に抑える戦略とも言えます。

キャッシュがベース ⇒ 勝てそうなタイミングだけ株式購入 ⇒ 利益を確保しすぐキャッシュに戻す

ボクシングの「HIT & AWAY」に相当する戦略と言っていいでしょう。

デイトレの長所

デイトレの最大の長所は、資金効率が非常に高い点です。

トレンドの出ている銘柄だけを次々に狙い、どんどん乗り換えていけば、場合によっては短期間で大きな利益を得ることができます。

株式投資で狙う利回りは、通常、年数%ですが、デイトレーダーは数百%以上の利益を得ている方も多数存在します。

また、資産のベースが常にキャッシュであるため、例えば、夜間の海外市場で相場の急変があった時でも、影響を受けないというのメリットがあります。

相場が明らかに下落基調にある時は、リスク資産である株式の価値は日々低下してゆきますが、デイトレの場合は資産のベースが常にキャッシュであるため、相場下落局面での資産価値の目減りを防ぐことにもつながります。

投資家のセンチメントが悪化しているときは取引しない、または空売りで臨むという選択も可能です。

勝負する土俵と時期を自由に選べるのも、デイトレのメリットでしょう。

デイトレの短所

上記のようなデイトレの長所を見ると、非常に有効な戦略に見えますが、そう簡単ではありません。

株式相場は機関投資家を含めて、皆、利益を狙って参加していますから、デイトレのような短期取引は、参加者による腹の探り合いの場とも言えます。

他の投資家が買いに入る前に買い、他の投資家が売る前に売り抜ける、もしくはその逆で、他の投資家が売る前に空売りし、他の投資家が買いに回る前に空売りを買い戻すというのが、デイトレで利益を得るための基本的な考え方となります。

また、機関投資家は賢いアルゴを搭載した自動売買システムで参戦していますので、個人投資家の手口情報を逆手にとる取引なども日常的に行われています。

デイトレのもう一つの大きな短所としては、多くの取引手数料がかかる点でしょう。

売買するたびに数百円以上の売買手数料がかかり、信用取引の場合はデイトレであっても建玉の一日分の利息がかかります。一日あたりの費用は少なく見えても、毎日繰り返すと大きな金額になります。

デイトレの場合は取引手数料無料という証券会社もあるので、デイトレをメインとして取引を行う場合は、このような証券会社を利用して費用を抑えるべきでしょう。



デイトレの精度を上げる方法

管理人がこの一年間相場を見た感想を交えて、デイトレの精度を上げる方法を紹介します。

管理人の感想としては、デイトレにその場の感覚だけで頻繁に参加すると、トータルで負ける確率が高いと思います。

理由は、機関投資家の自動売買システムのアルゴや、取引手数料なども関係していると思います。頻繁に売買すると、勝敗が五分五分でも、負ける時の損失のほうが大きくなる傾向があり、トータルで利益を出すのは難しいと思います。

では、デイトレは行わないほうがいいのか。

そうとも言い切れません。

管理人が考える、デイトレの精度を上げる方法は以下のとおりです。

勝てる可能性が高い局面のみ参加する

前日に銘柄研究をして、翌日上がる可能性が高いと考えた銘柄でも、相場はその時になってみないとわかりません。
株価が上がるには、その株を買い上げる資金が必要です。
株価が短期間で上昇するには、多数の個人投資家が購入するか、資金力のある機関投資家が買い上がることが必要になります。

デイトレで勝つには、資金力の大きい機関投資家と同じ方向のポジションをとることが基本であると思いますが、いい銘柄でも、短期筋の戦略による意図せぬ大量売りなどで一時的に大きく値下がりすることなども日常茶飯事ですので、実際に値動きを見たうえで、入るタイミングを十分に吟味することが勝率を上げるコツだと思います。

例として、2月24日の東芝を取り上げます。

<2/24 東芝 5分足>

この日の東芝は、アメリカの原発事業のウェスチングハウスに関して米連邦破産法11条の適用を検討と一部報道機関が朝から伝えていました。
この日の値動きは、215.4円で寄り付いた後、5分間で240.9円まで急上昇しています。
東芝の出来高からして5分で240.9円まで上がるというのは、一部機関投資家の大量の空売りの買戻しが寄り後に入ったとしか考えられません。
ここで重要となるのは、このような値動きでは、他の機関投資家の自動売買システムのアルゴ売りが高値近辺から断続的に入る点です。
5分間で240.9円まで上昇した後は、急速に上げ幅を縮め9時25分には222円まで値を下げています。
管理人は、この値動きを見ていて株価が切り返した9時30分頃、224円で買い参戦しました。
高値近辺から新たに空売りを入れた機関投資家の空売りの買戻しがあり、ほぼ確実にリバウンドが発生すると考えたからです。
その後、9時50分に株価が237円まで戻す過程で、235円で利益を確定しました。

この日の東芝の場合、ウェスチングハウスの米連邦破産法11条の適用検討の話題だけで寄りから空売りの買戻しで急騰するなどということは事前に読めません。実際に急騰が発生し、その後急落したことで、初めてデイトレで入るチャンスが生まれたと考えています。

このように、デイトレでは実際の値動きを見たうえで、勝てる可能性が高い場面に遭遇した時だけ参加することがトータルで利益を上げることにつながると思います。

乗り遅れによる見送りは損失ではない

株取引をする方であれば、相場を見ていて、入ろうか迷っているうちに、するすると株価が上がってしまったという経験をされたことがあると思います。
このような場面に出くわすと、あそこで躊躇せずに入っていれば儲かったのにと後悔すると思います。
しかし、見送りで実際の損害は発生していませんので、乗り遅れによる見送りは損失ではないのです。
その場の感覚で頻繁に取引と行うと、儲かることもありますが、損することもあります。
勝率が五分五分と思うのであれば、参戦すべきでないと思います。

上述した2月24日の東芝の例では、もしかすると寄りつき後の急上昇が継続して、そのままストップ高まで上昇した可能性も考えられたと思います。
ただ、最初の5分間は、あまりに上昇スピードが速いため、特定の大口にいじられている可能性が高く参戦するのは危険です。
そのままストップ高まで上昇した場合は、縁がなかったと思えばいいのです。
乗り遅れただけで、損害が発生するわけではありません。

入ろうか入るまいかという場面に10回出くわしたとして、実際に入るのは1回程度とするのがいいのではと思います。

このタイミングで入れば、8~9割勝てると確信があるときのみ参戦すべきと思います。

デイトレは付録と考え大きな利益を狙わない

管理人はデイトレはあくまで付録と考えています。
相場を見ていて、たまたま高確率で勝てそうな場面に出くわした時のみ、デイトレで参加するようにしています。
基本は業績重視の投資ですので、デイトレはしなくてもいいのです。
今日、明日の利益がほしいわけではありませんので、デイトレはあくまで付録、たまたま好機が訪れたら参加することにしています。

上述した2月24日の東芝の例では3万円ほど儲かりましたが、たった3万円と思われる方も多いでしょう。
しかし、あくまで付録ですので、管理人にとってはうれしい臨時収入でした。

上記のようにデイトレは高確率で勝てる場面だけに絞って、小さな利益を狙って参戦すれば、魅力的な取引であるというのが今の管理人の考えです。

これからも様々な取引を続けていくうえで、気づいた点は記事にしてゆきたいと思います。

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