インカムゲインを狙うかキャピタルゲインを狙うか

株式投資を行う際に、中長期保有して配当や株主優待などのインカムゲインを狙うのか、それとも短期保有で株式の値上がり(または値下がり)によるキャピタルゲインを狙うのかという選択は非常に難しい問題です。

株式投資のスタイルは様々であり、どちらが正しいということはありません。

理想は、中長期保有して配当を貰いながら株式の値上がり益も得るという一挙両得となる投資でしょう。

管理人の場合も、在職時は中長期投資がメインでしたので、この一挙両得を狙って投資していました。

 

ただ、中長期投資には落とし穴もあり、時々大きな後悔を伴う場合があります。

2008年に発生したリーマンショックの場合、たった数か月で保有株は軒並み30%~50%下落しました。

配当や株主優待で得る利回りを年4%として、40%の下落であれば、取り返すのに10年かかる計算になります。

当時、保有株の評価損益を見て、目の前が真っ暗になったことを思い出します。

キャピタルゲイン狙いの投資であれば、ここまで下落する前に損切しているでしょうし、損切で現金化した資金を使って、下落しきったところで買いに入り、リバウンドをとることもできます。

また、中長期を決め込んで投資してると、時々、企業の不祥事や災害などで、思わぬ損をすることがあります。

ここ最近の東芝のようなケースや、東日本大震災での東京電力などがいい例です。

東京電力は、それまで業績も安定しておりインカムゲイン目的の投資では、代表格のような存在でしたが、東日本大震災により状況が一変しました。

 

では、短期投資がいいのかというと、それも正解ではないと思います。

短期で売買を繰り返すと、株式の購入手数料が驚くほどかかります。

また、信用取引を行う場合には建玉の利息もかかります。

例えば、デイトレで毎日10回売買する場合、1回の手数料を200円とすると、一日2,000円の手数料がかかります。

1年間に220日ほどデイトレを行う場合、2,000×220=42万円の売買手数料がかかるのです。

信用取引の場合は、これに建玉の利息もかかるのですから、けっこうな額になります。

デイトレでうまく取引できているのに、あまり儲かっていない。

原因は儲けの大半を手数料でもっていかれていたから などと言う話もよく聞きます。

 

結局、インカムゲイン狙い、キャピタルゲイン狙いのどちらが正解ということはなく、その時々の状況で対応するしかないのでしょう。

管理人が20年間の株式投資で学んだことは、資産管理の重要性です。

投資スタイルがどうであれ、ブラックスワンはいつ発生するかわかりません。

常に、ブラックスワン発生時の待機資金を準備しておくことが、株式投資を行う上での保険だと思っています。

 

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