タイムリー銘柄診断(3758)アエリア

診断銘柄 (3758)アエリア 

(2017.10.21 10:30 記載)

最近、株価が冴えないアエリアですが、現状を整理するとともに今後の株価の行方について考えてみたいと思います。

なお、当記事はできるだけ客観的事項をもとに記載しておりますが、子会社化した事業の動向などの不確定要素も大きいため、あくまで参考として読んでいただきたいと思います。

株式への投資は自己責任でお願いいたします。

2Q業績&中期売上高計画

アエリアの今期2Qまでの業績、及び通期会社予想は以下のとおりです。

■今期(2017.12期)2Qまでの業績

2017.12
1Q
2016.12
2Q
通期
会社予想
売上高 2,269 5,642 14,000
営業利益 436 1,480 3,500
経常利益 427 1,497 3,600
純利益 229 898 2,400

※通期会社予想は8月14日に上方修正された数値。

10月20日の終値1,877円では、今期会社予想における今期PERは14.0倍、2Q時点での経常利益の進捗率は41.6%になります。

また、8月21日に発表された第2四半期決算説明資料によると、今後3か年の売上高の中期計画は以下のとおりとなっています。

■2017.12期~2019.12期売上高計画

2017.12 2018.12 2019.12 
売上高 14,000 22,000 29,000

2Qまでのアエリアの事業

今年になり相次いで株式交換による子会社化を進めているアエリアですが、まずは2Qまでの事業について確認します。

8月21日に発表された第2四半期の決算説明資料によると第2四半期までの事業内容は以下のとおりです。

ITサービス事業

2Q業績
売上高 1,958
営業利益 211

・ファーストペンギン

電子出版ポータルサイト「インフォトップ」運営など

・エアネット

データセンター事業、子会社エアコミュニケーションによるMVNO事業など

コンテンツ事業

2Q業績
売上高 3,735
営業利益 1,290

・リベル・エンターテイメント

ソーシャルゲーム運営 代表作「A3」「アイチュウ」、9/1より「蒼焔の艦隊」リリース

・アスガルド

CD/PCソフト、キャラクターグッズ販売など

・アエリアゲームズ

ソーシャルゲーム運営 代表作「STARLY GIRLS -Episode Starsia-」

・ゲシ

ソーシャルゲーム運営 代表作「秘密の宿屋」

・エイジ

スマホコンテンツの企画・開発・運営

子会社化した事業

続いて株式交換により子会社化した事業(手続き中を含む)について確認します。

子会社化された事業は、子会社化完了の時期によって、3Qからアエリアの連結に加わるものも多少ですが存在します。

前期業績の単位はすべて百万円です。

コンテンツ事業

アリスマティック
6/5子会社化完了
恋愛シミュレーションゲーム展開
前期総資産 311
前期売上高 1,532
前期営業利益 36
前期経常利益 39
前期純利益 28

 

サクラゲート
8/24子会社化完了
エヴァンゲリオンスロット、ポーカーのブランディング活動
前期総資産 58
前期売上高 141
前期営業利益 3
前期経常利益 3
前期純利益 2

グッドビジョン
7/12子会社化完了
ソーシャルゲームの企画・開発・運用
前期総資産 37
前期売上高 63
前期営業利益 1
前期経常利益 2
前期純利益 -11

 

エイタロウソフト
10/13子会社化完了
ソーシャルゲームの企画・開発・運用
前期総資産 128
前期売上高 385
前期営業利益 -25
前期経常利益 -29
前期純利益 -30

ゼノバース
9/27子会社化完了
北米MAJOR LTD.グループのゲーム譲渡を目的に設立された日本法人。
前期総資産 設立事業年度のためデータなし
前期売上高
前期営業利益
前期経常利益
前期純利益

GG7
8/29子会社化完了
キャラクターコンテンツの商品化
前期総資産 318
前期売上高 664
前期営業利益 41
前期経常利益 39
前期純利益 21

不動産事業

TWIST
8/24子会社化完了
民泊運営代行サービス
前期総資産 12
前期売上高 82
前期営業利益 9
前期経常利益 9
前期純利益 7

Impression
8/24子会社化完了
投資用不動産の販売
前期総資産 912
前期売上高 5,452
前期営業利益 76
前期経常利益 92
前期純利益 65

トータルマネジメント
子会社化手続き中
不動産収益物件の提案、不動産売買、仲介など
前期総資産 8,531
前期売上高 5,122
前期営業利益 564
前期経常利益 383
前期純利益 255

来期からは、Impressionとトータルマネジメントの数字が丸々上乗せされることになるため、前期の業績で計算すると、売上高100億、営利6億がアエリアの業績に上乗せされることになります。

ソーシャルゲームの状況にもよりますが、来期からは売上高の半分程度を不動産業が占めることになるかも知れません。

ただ、のれんは重そうです。

A3!の動向

アエリアの業績を考える上で外せないのがA3!です。

独自IPのため利益率が45%程度はあると考えられ、関連グッズ販売などを考えるとアエリアの業績に大きく貢献していることは疑いようのない事実です。

A3!は今年1月27日に配信されてから息の長いヒットが続いておりますが、現時点までのIOSにおける月間平均セルランは以下のとおりです。

■A3!月間平均セルラン(iPhon&iPad)

1Q 1月  ー
2月  44.7位
3月  44.1位
2Q 4月  31.5位
5月  34.1位
6月  19.6位
3Q 7月  40.0位
8月  41.8位
9月  24.1位
4Q 10月  49.5位
11月  ?
12月  ?

※1月は配信日数が5日間しかないため省略
※10月は10月17日時点の順位

月間平均セルランからA3!の売り上げを推定してみます。

日本のスマホゲーム市場は飽和状態に近づいていると言われておりますが、今のところまだ拡大を続けています。

今年のセルランによる売り上げは、おおよそ以下のとおりと考えられます。

なお、セルラン上位ほど売上が大きくなる傾向があるため、正確を期すのであれば日々のセルランから日商を積み上げるのほうがより正確であると考えられます。

下記数値はブログ「まつやんの株式投資」から引用させていただきました。

■平均セルランと売上の関係

月商 日商
1位 170億 5.5億
3位 75億 2.5億
5位 50億 1.7億
10位 22億
15位 17億
20位 13億
25位 10億
30位 9億
35位 7億
40位 6億
45位 5億
50位 4.5億

※IOSとANDROIDの合計

上記をA3!に当てはめて考えてみます。

なお、1月は配信日数が少なく、また10月は平均順位が確定していないため算出対象から除外しております。

■A3!の概算月商推定

IOS平均 推定月商
1月
2月 44.7位 3.7~4.5億
3月 44.1位 3.7~4.5億
1Q計 7.4~9.0億
4月 31.5位 6.7~8.2億
5月 34.1位 5.2~6.4億
6月 19.6位 9.7~11.9億
2Q計 21.6~26.5億
7月 40.0位 4.5~5.5億
8月 41.8位 4.5~5.5億
9月 24.1位 7.5~9.1億
3Q計 16.5~20.1億
10月 ?  
11月  
12月  
4Q計  

A3!はANDRODが弱いため、売上の比率を IOS:ANDROID = 3:2として計算しています。

つまり、表「売上と平均セルランの関係」で記載した売上はIOS+ANDROIDのものであるため、IOSの売上は(月商×1/2)、ANDROIDの売上は(月商×1/2×2/3)で個々に求め、それを合計して概算の推定月商のベースを算出しています。

最終的には算出したベースの上下10%の誤差を想定して推定月商としています。

2月を例にとると、月間平均セルランは44.7位ですので45位の平均月商5億をもとに算出しています。

IOS売上は、5億×1/2 = 2.5億

ANDROIDの売上は、5億×1/2×2/3 = 1.6億

IOS + ANDROID = 4.1億(推定月商のベース)

これに上下10%の誤差を想定して、2月の推定月商を 3.7億~4.5億と計算しています。

3Q決算を無理やり推定

3Qの業績を無理やり推定してみます。

あくまで管理人の推定ですので、保証はできません。

2Qまでの業績は以下のとおりでした。

■今期(2017.12期)2Qまでの業績

2017.12
1Q
2016.12
2Q
通期
会社予想
売上高 2,269 5,642 14,000
営業利益 436 1,480 3,500
経常利益 427 1,497 3,600
純利益 229 898 2,400

1Qと2Qの決算短信から、セグメント別の業績は以下となります。

1Q セグメント別業績

(ITサービス)

売上高 940
営業利益 101

(コンテンツ)

売上高 1,354
営業利益 341

2Q セグメント別業績

(ITサービス)

売上高 1,958
営業利益 211

(コンテンツ)

売上高 3,735
営業利益 1,290

3Q 推定

(ITサービス)

1Qと2Qの数字から3Qも同程度の進捗と推定すると下記程度と考えられます。

・売上高 3,000
・営業利益 320

(コンテンツ)

□A3!の課金収入については先ほどの概算月商推定から売上高で16.5~20.1億、利益率45%として営利7.4億~9.0億程度

□A3!の課金収入以外(物販など)が売上1億~2億(あくまで推定です!)

□「アイチュウ」、「蒼焔の艦隊」などの業績を加算

□最近子会社化した事業としては、子会社化完了の時期からアリスマティック、グッドビジョンなどの業績が加算

□費用面では、CMやプロモーション費用が2Qより重いと考えられる。

上記から、

・売上高 5,700 ~ 6,400
・営業利益 1,900 ~ 2,400

よって、合計すると

3Qは、売上高 8,700 ~ 9,400、営業利益 2,220 ~ 2,720 程度になるのではないかと考えています。

会社の通期予想と比べると、進捗面では物足りない数字となるというのが、管理人の予想です。

今後の株価推移を予想

現在の株価は、既に通期未達を前提とする水準まで売り込まれていると考えられ、PER14.0倍まで下落しています。

3Q決算が一息だという想定で考えても、ちょっと売られ過ぎの印象を受けます。

株式交換による子会社化を次々と進めているため、株式の希薄化が嫌気されているのも株価が冴えない原因と考えられます。不動産2社の子会社化がなければ、ここまで売り込まれることはなかったことでしょう。

今後の株価を予想する上で鍵になるのは、やはりA3!の動向です。

現状は、アエリアの利益の大部分をA3!が稼ぎ出しているからです。A3!がピークアウトすると考えるのであれば、割安だからといってアエリアを購入するのは賢明ではないかも知れません。

管理人の考えでは、A3!はピークアウトしておらず、今後、アニメ化や世界展開などで、まだまだ稼ぎ続けるコンテンツだと考えています。ツイッターのリツイート数の推移を見ても、A3!人気が健在であることは明らかです。

また、次々と子会社化した事業から新たな収益の柱が出てくる可能性も期待できます。

トータルマネジメントの子会社化にかかる新株の株価算定期間(9/27~11/1)が終盤に近づいており、そろそろ株価がまた上昇に向かう可能性が高いのではないかと考えています。

なお、記事の最初にも書きましたが、この記事はあくまで管理人の推測であり、買い煽りでも売り煽りでもありません。

投資は自己責任でお願いします。

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コメント

  1. 匿名さん より:

    017.12期~2019.12期売上高計画の欄で、2018であるべき箇所が2016年になっています。
    GESIの読みは「夏至」(ゲシ)ですよ。

  2. whitegold より:

    匿名さん

    ご指摘ありがとうございます。
    修正しました。

  3. シン より:

    いつも楽しみに読ませていただいてます。
    細かな計算など脱帽です。
    とても参考になりました。