最近のGPIFの運用損失に関する批判について

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最近、GPIFの運用損失に関する話題が、よくニュースや記事に取り上げられています。

一部の政治家や評論家、マスコミは、このままでは将来の国民の年金が支給できなくなるなどと騒いで、自民党やアベノミクスを批判し、責任を追及する方もいます。

 

管理人は、これを聞いて、いつも恥ずかしくなります。

 

GPIFの過去5年間の運用損益は、以下のとおりです。

・平成24年度 : 約 +11兆2,000億円

・平成25年度 : 約 +10兆2,000億円

・平成26年度 : 約 +15兆3,000億円

・平成27年度 : -5兆3,098億円

・平成28年度第1四半期 : ー5兆3,242億円

 

最近話題になっているGPIFの運用損失は、平成27年度平成28年度第1四半期の運用損失(-10兆6,340億円)だけにスポットを当てて騒いでいるに過ぎません。

アベノミクスは平成24年度の第4四半期から始まっていますが、アベノミクスが関係している過去5年間の運用損益は、約26兆円の黒字です。

 

 

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また、上図のとおり、GPIFが市場運用を開始した平成13年度からのトータルでは、約41兆円の黒字です。

 

 

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上図は、平成28年6月末のGPIFの運用資産の構成です。

運用総資産額129兆7,012億円のうち、国内株式の割合は21.06%であり、特段に国内株式の割合が高いわけではなく、GPIFの運用方針が間違いとは考えられません。

資産運用にはがあります。

波があるからこそ、上昇過程で利益が生まれるのです。

 

運用損失を批判する裏には政治的な理由があるのでしょうが、重箱の隅をつつくような時間があるのであれば、今後の日本経済が良くなり、GPIFの運用益も上がるように、自民党や日銀と協力してほしいものです。それが真の評論家、政治家、マスコミの役割であるはずです。

また、私たちも、野次馬根性で、このような誤った指摘を鵜呑みにして支持しないよう、注意を払う必要があります。

 

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コメント

  1. ごんざれす より:

    ごんざれす です。こんにちは。

    GPIFの件、私も全く同意見です。短期的にマイナスとなった点のみに着目した記事や
    報道が多いことに違和感を覚えていました。

    長いスパンで見たら、多面的な意見、検討を進めて運用した結果、プラスであるという点も着目すべきと思います。一部の記事や報道に惑わされないようつとめたいものです。

    またのぞきに来ます。

    • whitegold より:

      ごんざれすさん こんばんは。

      最近、GPIFの損失が、政治的な駆け引きや、単なる注目集めのために使用されている風潮があるので、実際の数字を並べて記事にしてみました。

      別にGPIFを擁護するつもりはないのですが、日本の政治家は票集めのために余計なことに時間やコストをかけて過ぎているように感じます。
      今に始まったことではないですが・・