今週(3/26~3/30)のIPOセカンダリーの狙い目を独自予想

今週は5件の新規上場があります。

先週のIPOを振り返るとともに、今週の5件について分析してみました。

まず、先週の振り返りです。

先週のIPO一覧

まず、初値について。

・共和コーポレーション (初値)公募価格の1.57倍。
・信和 (初値)公募割れ。
・SOU (初値)公募価格の1.24倍。
・ファイバーゲート (初値)値つかず
・キュービーネットHD (初値)公募割れ。

全体相場が軟調なこともあり、5銘柄中2銘柄の初値が公募割れとなりました。
ファイバーゲートは上場初日は値がつきませんでした。

初値形成後の値動きに関しても、急騰銘柄は存在せず、セカンダリーでの上昇を狙った投機資金の流入は小幅なものとなりました。

3月23日の終値が初値を上回っている銘柄は、信和とキュービーネットですが、両銘柄ともセカンダリーとして狙うにはインパクトに欠けた値動きでした。
ただ、来週以降、相場環境が落ち着いた後に動意づく銘柄がないとは限らないため、監視は続けたいものです。

 

続いて、今週のIPOについて。

今週のIPO一覧

今週のIPOのセカンダリー相場に関しても、全体相場に左右される展開となりそうです。

日経平均の下落が続く流れとなるようであれば、IPO銘柄への投機資金の流入も期待できそうにありません。

現在は投資家のセンチメントが最悪な状況であるため、過度な期待は禁物です。

ただ、今週は事前評価が非常に高い銘柄の上場もあるため、全体相場が軟調なために初値が低くなった場合は、逆に狙い目となるケースもありそうです。

難易度の高い週となりそうであり、無理な売買は禁物です。

 

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IPO銘柄をセカンダリー観点で独自分析

(6572)RPAホールディングス

RPAホールディングスは、ロボットアウトソーシング事業と、アフィリエイトサービスを行うアドネットワーク事業を主軸とする企業です。
注目はロボットアウトソーシング事業です。
ロボットアウトソーシングとは、人間が行うデータの入力、データ連携などの処理行動を学習し、作業工程を記録することで定型作業を人間に代わって業務を代行・代替する取り組みです。

この取り組みは、ルールエンジン、人工知能、機械学習等を含む認知技術を活用し、人事、経理財務、調達及び営業事務などの業務領域で、これまで人間のみが対応可能とされていた業務を代行・代替する取組みであり、今後、注目されてゆく分野であることは間違いありません。

今週のIPOの目玉の銘柄です。

 

<RPAホールディングスの業績推移>

公募価格における予想PERは64.1倍。

高成長期待のために高めの設定となりました。

 

<RPAホールディングスの株主構成&ロックアップ>

小規模なVCの他に、1.5倍で解除となる保有比率11.63%のVCが存在します。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価

事前評価が非常に高い銘柄であり、人気化が予想されるため独自評価は「◎」としました。

全体相場が軟調なだけに、逆に注目を集めるかも知れません。

初値が高くなりすぎた場合は注意が必要ですが、期待大です。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価:
初値を
購入してもいい目安(独断):公募価格の2.5倍以内

 

 

(6573)アジャイルメディアネットワーク

アジャイルメディアネットワークは、クライアント企業の商品や製品・サービスのファンを対象にクチコミ(利用体験の発信・購入の推奨)の活性化や購買の促進を支援する様々なサービスを展開しています。インテージ、電通グループ、マイナビと資本業務提携しています。

今までの企業の宣伝活動の中心であったテレビCMや新聞・雑誌広告だけでは、自社の製品やサービスの価値を十分に伝えることが困難な状況にあるなか、ソーシャルメディアを通じた影響力が増大してきており、成長中の分野と言えます。

 

<アジャイルメディアネットワーク業績推移>

公募価格における予想PERは19.6倍。

業績推移からしてやや割安に感じます。

 

<アジャイルメディアネットワークの株主構成&ロックアップ>

主要株主にVCが多数存在するため、解除基準に達した以降は売り圧力が強そうです。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価

吸収金額が小さく、事前の評価も高いため独自評価は「〇」としました。

ただ、短期セカンダリー視点では、やはりVCの存在が気になります。

初値をつけた当日の相場状況にもよりますが、初値後の値動きを見た後に判断したほうが良さそうです。

初値が高くなり過ぎた場合は、見送りが賢明です。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価:
初値を購入してもいい目安(独断):1.5倍以内

 

 

(3490)アズ企業設計

アズ企業設計は、東京、埼玉、千葉、神奈川エリアを中心として、「不動産販売事業」、「不動産賃貸事業」、「不動産管理事業」を行っています。

2014年にビジネスホテル運営を開始するなど、多角化を進めています。

セカンダリー相場には不人気の不動産業ですが、業績推移の割には公募価格が安く決まりました。

 

<アズ企業設計の業績推移>

公募価格における予想PERは5.6倍。

業績推移からは割安に感じます。

 

<アズ企業設計の株主構成&ロックアップ>

ロックアップが不完全で、VCらしき株主も存在します。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価

業態的に人気化しにくい業種であり、ロックアップも不完全なため独自評価は「△」としました。

但し、吸収金額が小さく公募価格も比較的に低いので、初値が高くならない場合は面白いかも知れません。

注意点としては、先々週のフェイスネットワークのような初値吊り上げの動きがあった場合です。初値が高くなった場合は無条件に見送りです。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価:
初値を購入してもいい目安(独断):公募価格の1.2倍以内

 

 

(9271)和心

和心は「日本のカルチャーを世界へ」を経営理念に、「日本文化を感じるモノを作り販売する」モノ事業と「日本文化の良さを体験してもらう」コト事業の2つの事業を展開しています。

インバウンド(訪日外国人)需要にも応えるために自社開発のECサイトを12か国語で展開するなど、地味な業態の割には積極的な業績拡大に努めているようです。

業績推移は増収増益を続けています。

 

<和心の業績推移>

公募価格における予想PERは21.4倍。
業績推移から妥当な水準だと思います。

 

<和心の株主構成&ロックアップ>

小規模のVCが存在します。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価

一見、地味な業態に感じますが、業績推移は良好でインバウンド関連でもあり、セカンダリーでも意外に上昇するかも知れません。

独自評価は「〇」としました。

地味な企業名から受けるイメージで初値が低くなった場合は、個人的に期待大です。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価:
初値を購入してもいい目安(独断):公募価格の1.3倍以内

 

 

(7320)日本ビリング保証

日本ビリング保証は、住宅設備の保証サービスや中古不動産の住宅設備等への検査補修サービス、住宅関連サービスに特化した電子マネー発行サービスを行うトータルメンテナンス事業と、BPO事業を展開しています。

業績推移は安定していますが、セカンダリー相場では人気化しにくい、その他金融業です。

 

<日本ビリング保証の業績推移>

公募価格における予想PERは27.9倍。

業績的にやや割高に感じます。

 

<日本ビリング保証の株主構成&ロックアップ>

主要株主にVCは存在せず、VC爆弾の懸念はありません。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価

業績推移が安定しており、将来的な安定度も高いのですが、その他金融業はセカンダリー相場では人気化する可能性が低いため、独自評価は「△」としました。

初値が低い場合のみ、中期的な視点で保有を検討すべき銘柄だと思います。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価:△
初値を購入してもいい目安(独断):公募価格以内

 

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コメント

  1. ms より:

    お疲れ様です。
    RPAホールディングスのセカンダリーに入ろうと思ったのですが、初値が高すぎて恐怖感から踏み切れませんでした・・。