今週(4/9~4/13)のIPOセカンダリーの狙い目を独自予想

今週は2件の新規上場があります。

先週のIPOを振り返るとともに、今週の2件について分析してみました。

まず、先週の振り返りです。

先週のIPO一覧

 

まず、初値について。

・ブティックス (初値)公募価格の2.37倍。
・ビープラッツ (初値)公募価格の4.54倍。

両銘柄とも公募価格を大幅に上回る初値となりました。

特にビープラッツは前評判どおり初値が高騰して、公募価格の4.54倍という高値をつけました。最近はIPOの初値が非常に高いため、新規IPOへの応募がますます過熱して行きそうです。

 

初値形成後の値動きは、ビープラッツはさすがに初値が高すぎたためか横横の動きでしたが、ブティックスがここ2日間連続でストップ高となりました。

4月3日引け後の日経報道で、ブティックスの社長が今後の介護M&Aの伸びしろは100倍あると語ったことが原因のようです。前評判が高くなかった銘柄だけに、今後の値動きが注目されます。

また、先週以前のIPO銘柄では、(6568)神戸天然化学、(6569)日総工産、(9270)SOU、(6572)RPAホールディングスなどがセカンダリー相場で株価を伸ばしています。

ここ最近のセカンダリー相場の傾向としては、前評判がそれほど高くなかった銘柄が、上場後の材料で株価を伸ばすケースが目立つように感じます。

 

(9272)ブティックス

 

(6568)神戸天然化学

 

(6569)日総工産

 

(9270)SOU

 

(6572)RPAホールディングス

 

続いて、今週のIPOについて。

今週のIPO一覧

前評判は(6574)コンヴァノが高いようです。

最近のIPOセカンダリー相場は、前評判が高い銘柄がそのまま上昇するケースよりも、前評判がそれほどでもない銘柄が上場後の材料などで上昇するケースが多いため、慌てて初値を買う必要はないように感じます。

初値形成後の値動きを見てから購入するほうがリスクも低く、セカンダリー相場で利益を上げやすいと考えています。

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IPO銘柄をセカンダリー観点で独自分析

(6575)ヒューマン・アソシエイツHLD
 
 ヒューマン・アソシエイツHLDは、人材紹介事業とメンタルヘルスケア事業が主業務です。
人材紹介は経営層など上級専門職に特化したAIMSインターナショナルジャパンや、30~40歳台向けのA・ヒューマン、外資系企業など国際人材を対象としたOptia Partnersを傘下に持ちます。
メンタルヘルスケア子会社は自社開発したストレスチェックシステムで不調者発生予防や再発防止対策を提供しています。
近年の業績推移は増収増益傾向であるものの増加幅は小幅です。
ただ、業態が人気の人材関連ということで、そこそこの人気化が予想されます。

 

ヒューマン・アソシエイツHLDの業績推移

公募価格における予想PERは20.4倍。

業績推移からは妥当に感じます。

 

ヒューマン・アソシエイツHLDのロックアップ>

小さなVCが存在するものの、全般的には180日間のロックアップがしっかりかかっています。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価

業績は増収増益傾向で推移しているものの、やや頭打ち感が感じられます。

ただ、人気化しやすい業態ですので初値が高くならなければセカンダリー相場でもそこそこの上昇が期待できそうです。

初値があまり高くならないという前提で、独自評価は「〇」としました。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価:〇
初値を
購入してもいい目安(独断):公募価格の2.0倍以内

 

 

(6574)コンヴァノ

コンヴァノは、ネイルサロン「ファストネイル」などの運営を手掛けており、18年1月末現在で45店舗を展開しています。
ネイリスト育成のための社内教育研修が充実しており、未経験者でも採用後最短1ヶ月にて店舗勤務が可能となる体制を構築しているようです。

IPOで得た資金で人材確保や新店舗の出店を行うようです。

業績は増収増益で推移しており前評判も比較的高い銘柄ですが、今回の上場はファンドのEXIT的な匂いを感じます。

 

<コンヴァノの業績推移>

公募価格における予想PERは23.6倍。

業績推移からして妥当な水準に感じます。

 

<コンヴァノの株主構成&ロックアップ>

VCの保有割合が非常に高い銘柄です。

コンヴァノは過去にファンド資金で再生した経緯があり、今回の上場はファンドのEXIT的な匂いを感じます。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価

事前評価が比較的高い銘柄ですが、VCの保有割合が高すぎるのが気になります。

関連筋がVC売り抜けのために初値を引き上げてくることも考えられますので、初値が高くなった場合は様子見が賢明です。

ただ、将来性が比較的良好であり、吸収金額の小さい銘柄ですので、セカンダリー観点では、VCの売りを吸収して上昇するだけ人気化するのかを、まず見守りたいと思います。

管理人の方針は基本的に「見送り」。初値を買っていいのは、VC爆弾を警戒して初値が低くなった場合のみと考えています。

高値を掴まされてVC爆弾の餌食になることだけは避けたいものです。

 

短期セカンダリー相場視点での独自評価:×
初値を購入してもいい目安(独断):公募価格以内

 

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