独自銘柄診断(3810)サイバーステップ⑤

診断銘柄 (3810)サイバーステップ⑤

(2018.4.21 13:30 記載)

4月16日にサイバーステップの2018年5月期の3Q決算が発表されました。

サイバーステップの4月16日の株価は3,550円でしたが、決算発表後に暴落して4月20日の終値は2,789円となっています。4営業日で21.4%の暴落です。

3Q決算はそんなに悪いものだったのでしょうか・・

3Q決算内容の分析して、今後の展望について整理してみました。

決算の内容を確認

まずは、3Q決算の内容を振り返ります。

上記を四半期ごとの数字に落として、トレバ平均稼働数と総台数(総台数はおおよその数字)を入れてみます。

第一印象として、3Qはトレバ平均稼働数が2Qに比べて約1.5倍に増加したにもかかわらず、売上高の伸びが少なく感じます。

トレバ以外のプロジェクトの影響は不明ですが、1Qと同様に大規模なプロモーションによって無料プレイが増加したことが、売上高が伸びていない原因と考えられます。

また、3Qは2Qに比べて売上高が増加しているにもかかわらず、営業利益が約1億も減少しています。おそらくプロモーション費の増加や無料プレイ増加による景品代金増、トレバ以外の要因としては、まもなく配信開始となるスマホタイトルの開発費が増加したことなどが営業利益減少の原因ではないかと推測しています。

3Qは2Qに比べてトレバ総台数が150台増加しています。トレバ筐体の購入費自体は、おそらく数年間で減価償却しているものと考えられるため3Q決算への大きな悪影響はないと考えますが、トレバ増設にかかる施設工事費や人件費など諸々の費用で3Qの販管費が増加したことも営業利益が減少した原因と推測されます。

通期会社予想を達成するために4Qで必要となる数字を逆算し、2Q、3Qの実績値と比較してみます。

売上高については4Qは3Qに比べてトレバ稼働数が上昇しているため、会社予想をほぼ達成可能。
営業利益については、4Qが3Qと同程度となった場合はやや未達ですが、2Qと程度なら会社予想から約+8千万円の上方着地。
経常利益、純利益については、悪化した3Qの数字で考えても会社予想を余裕で達成できる水準にあります。

4月20日の終値2,789円における、会社予想ベースでの今期PERは33.4倍。

サイバーステップの今後の株価推移を予想するためには、今期のみならず来期に向けて業績がどう変化するかを考える必要がありそうです。

損益計算書の確認

もう少し詳細に状況を把握するために1Q~3Qの損益計算書を確認してみます。

■1Qの損益計算書

■2Qの損益計算書

■3Qの損益計算書

本業での利益状況を確認するために、売上高~営業利益までの項目をまとめてみます。

上記を四半期ごとに分解して、トレバの平均稼働数などを加えたのが下の表です。

※プロモーション費用や人件費は販管費に含まれます。
※トレバ筐体の購入費用は、おそらく設備投資の扱いで何年間かの均等減価償却としていると考えられます。損益計算書に減価償却費という項目がありませんが、販管費に計上していると考えられます。
なお、3Qの減価償却費は四半期報告書10ページに記載があり、111,713千円のようです。
※トレバ増設にかかる人件費、設置費、施設工事費、テスト費などはすべて販管費に含まれます。

3Q単独の損益計算から改めて認識すべきことは、売上高営業利益率が10%以上であることです。これは、トレバの利益率が非常に高いことを示しています。
現状、トレバ以外のプロジェクトで目立った利益貢献をしているものはなく、まもなく配信開始となる新規タイトルの開発費などでトレバ以外は実質的にかなりの持ち出しとなっていると考えられます。
プロモーション費やその他諸々の費用増をすべてトレバが吸収して営業利益率10%以上を叩き出しているのです。

今後のサイバーステップの業績を予想するうえでは、新たに配信開始となるタイトルの影響が見えずらいため、トレバの稼働が伸びるのかを検証することが早道と言えそうです。

トレバの稼働さえ伸びれば、新たに配信されるタイトルが不発に終わっても、サイバーステップの業績が伸び続けることは間違いありません。

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トレバの稼働は今後伸びるのか?

トレバの稼働自体はまだまだ簡単に伸ばせるが、現状は運用キャパが追い付いていない。

これが管理人の認識です。

先月、下記の動画がYou Tubeで公開された途端に、トレバの稼働数が2倍以上に増加しました。

You Tube動画はテレビCMと比べて一般大衆への認知度向上という点では劣るものの、トレバの顧客となりうる層に直接働きかけることができるため、費用対効果が非常に高いプロモーション方式です。

今後も海外を中心にYou Tube動画によるプロモーションを行うことで、トレバの稼働は簡単に伸ばすことが可能です。
これまでの傾向から、稼働数を伸ばせば最初は無料プレイで参加したユーザーの何割かがリピーターとなることで、トレバの収益が向上してゆくことは間違いない事実です。

おそらく、今でもYou Tube動画プロモーションをもっと仕掛ければ、平均稼働数を簡単に上げることができると思います。

現状、トレバの稼働をこれ以上伸ばせない理由

You Tube動画によるプロモーションをどんどん行えば、まだまだトレバの稼働を簡単に伸ばせるのですが、何故もっと行わないのか。

理由は、運用キャパが追い付かないのです。

トレバを運用するには、景品の仕入れと管理、獲得商品の発送、機器メンテナンス、現場対応要員などが必要ですが、現時点でほぼ限界に達しています。

現在、トレバで獲得した景品が自宅に届くまでに2週間~1か月を要していますので、現在の体制ではトレバ平均稼働100台近辺が運用の限界であると考えられます。

運用キャパは今後大きくを拡大する

来月頃から本格的に運用が開始される守谷倉庫は、今後の運用キャパを大きく拡大させる切り札となりそうです。

おそらく配送業務などを外部業者へ委託することで、運用キャパが飛躍的に上昇すると考えられます。

今夏を目途にトレバ1000台体制へ  守谷倉庫で配送強化

来期は、トレバ1000台体制 かつYou Tube動画によるプロモーションを積極的に仕掛けることで、平均稼働数300台程度も達成可能ではないかと考えています。

来期は、トレバの業績への貢献は、ますます拡大してゆくと考えています。

個人的な予想ですが、来期(2019.5期)はこれから配信される新タイトルがすべて不発に終わっても、売上高100億円超、純利益10億円超を達成できるのではないかと考えています。

トレバ以外のプロジェクトの状況

上図は1月15日の2Q決算説明資料から抜粋した、配信タイトルの状況です。

新タイトルの業績への貢献度は予想しづらいため過度な期待は禁物ですが、「ゲットアンプドモバイル」の国内、「暁のブレイカーズ」、「さわって! ぐでたま3」、「相剋のエルシオン」の事前登録が開始されており、また密かにヒットが噂されているハローキティの「トモトル」が開発終盤に差し掛かっているようです。

サイバーステップの将来は明るいが、目先は注意

<サイバーステップ 日足>

上図はサイバーステップの6か月間の日足チャートです。

管理人の予想では、将来的に株価は上昇に向かうと考えていますが、現状は3Q決算が出たことで動きにくい状況にあるとも考えられます。

海外中心に空売りで参加している機関投資家も多く、どのように仕掛けてくるか予想できない状況にあり、目先は更なる下落があるかも知れません。

次の上昇のカタリストは、守谷倉庫の運用体制が整った後に仕掛けられるYou Tubeプロモーションか、新タイトルの配信開始となりそうです。

将来の株価上昇に期待しながらも、目先は株価の動きに注意しながらポジションをとる必要があると考えています。

今後も将来性の高いサイバーステップの業績動向の監視を継続してゆくつもりです。

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コメント

  1. みほ より:

    すごいですね‼︎とても読み応えがありました(^^)

    • whitegold より:

      参考になれば嬉しいです。
      サイバーステップは昨年春に大儲けした後、夏からの暴落で大被弾したため、思い入れのある銘柄で業績動向を見続けています。