ここ2か月ほどは日経平均が下降トレンドで推移しており、昨年急騰した半導体関連銘柄や外需系の好業績銘柄が急落するなど不安定な相場が続いていますが、陰ではしっかり上昇している銘柄も存在します。
最近のおおまかな物色動向を探るために、業種別株価指数の推移を確認してみました。
まずは、ここ2か月間の業種別株価指数の騰落順に、セクタをソートしてみました。
確認前は、この2か月間で上昇しているセクタなんてないんではないかと思いましたが、何と上昇しているセクタが6つも存在します。
ベスト3は以下です。
1位 小売業(+3.63%)
2位 水産・農林業(+3.56%)
3位 電気・ガス業(+2.22%)
後付けになりますが、この3セクタだけでポートフォリオを組んでいれば、マクロ暴落も何のそので2か月間の収支は堅調そのものだったことでしょう。
<業種別株価指数騰落率(2か月間の騰落順にソート)>
次に、より最近の物色動向を探るために、ここ1か月間の騰落順に、セクタをソートしてみました。
ここ1か月間のスパンでは日経平均の下落は落ち着ているため、上昇セクタ数は17に上ります。
ベスト3は以下です。
1位 電気・ガス業(+6.33%)
2位 食料品(+5.07%)
3位 小売業(+5.02%)
<業種別株価指数騰落率(1か月間の騰落順にソート)>
続いて、ここ5日間の騰落順にソートしてみます。
上昇セクタは18。
ベスト3は以下のとおりです。
1位 小売業(+3.34%)
2位 水産・農林業(+2.92%)
3位 食料品(+2.45%)
<業種別株価指数騰落率(5日間の騰落順にソート)>
最近の物色動向からわかることは、小売業、食料品、水産・農林業、電気・ガス業が強いということです。
おそらく、下記の思惑により買われているのではないかと考えています。
・デフレ脱却による値上げ ⇒ 小売業、食料品
・賃金上昇による個人消費の増加期待 ⇒ 小売業、食料品
・円高 ⇒ (輸入原価低減期待で)電気ガス、小売業、食料品
・トランプの米貿易赤字対策 ⇒ (輸入関税見直し期待で)食料品、小売業、水産・農林業
今期の思わぬ急騰銘柄も、この辺のセクタから出てきそうな予感がしています。
コメント