エニッシュの株価は何故急落したのか 暴落の経緯と今後の株価予想

今週、エニッシュの株価が急落しました。

9月4日の終値は975円でしたが、週明けから急落して9月11日の終値は653円です。

わずか1週間で約33%急落したことになります。

 

<3667エニッシュ 日足>

 

開発中のスマホゲーム「五等分の花嫁」のリリースはまだ先なのに、エニッシュの株価急落は何故発生したのでしょうか。

管理人はたまたま急落発生の瞬間を見ていましたので、株価推移とともに急落の理由を考えてみました。

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それは突然始まった・・

【9月7日(月)】

ザラバの始値は975円。前週末の終値と同じ株価でのスタートでした。

前場の株価はそのまま、ほぼヨコヨコで推移し、前場は何事もない平穏な状況でした。

この日、開発中の五等分の花嫁のゲーム画面が公開されるとのことで、一部のファンには期待と不安があったでしょうが、大多数の投資家は材料視していなかったと思います。(管理人も株価材料とは思っていませんでした。)

11:00過ぎに五等分の花嫁の一部のゲーム画面が公開になりましたが、前場中の株価に大きな動きはありませんでした。

 

異変が起きたのは昼休み中でした。

12:15分頃の気配はやや売り優勢。前場終値より20円~30円ほど下の気配でした。

株板のイメージ(あくまでイメージであり実際の板とは異なる)はこんな感じだったでしょうか。

ただ、エニッシュは日頃からボラが大きめの銘柄ですので、この程度の変動は日常茶飯事であり、やや売りが強いなくらいに見ていました。

 

それが、5分後の12:20にはこんな感じに・・

おいおい、何かあったのかと、TWITTERやY板を見たところ、どうも公開された五等分の花嫁のゲーム画面がダメダメだとの投稿に溢れています。

公開されたゲーム画面が不評なら、とりあえず売っておこうという流れが強まったのでしょう。

ただ、この時も週間で33%も急落する前触れだとは考えていませんでした。

 

それが・・

後場開始直前の板は、こんな感じに・・

売り気配が更なる売りを呼び、後場開始時にはストップ安貼りつきの気配まで下げていました。

結局、後場は寄らずにストップ安で終了。

この日のストップ安は、公開されたゲーム画面がダメだったからというよりは、皆が売るなら俺も売りという、他に追従する売りが大量に出た結果だと思います。

もし、ゲーム画面がダメで下げるのであれば、前場終盤から下げるはずであり、また昼休みの12:15時点の気配が急落であるはず。

実際に公開されたゲーム画面を見て売った投資家はほとんどおらず、もしかすると、たまたま一人の大口が成り売りして気配が下がっていたのを、ゲーム画面だダメだから売り気配なのだという勘違いが連鎖しただけかも知れません。

 

【9月8日(火)】

この日は、前日後場が寄らずのストップ安でしたので、処分したい投資家のほとんどは買いポジを抱えたままでのスタートです。

ただ、前日のストップ安はやや狼狽売りに見えましたし、エニッシュはもともと仕手株的な銘柄ですので、大口が売りをすべて買い支えて反発する可能性もあるのではないかと考えていました。

ザラバの始値は735円。前日より約10%程度下での寄り付きとなりました。

前場に一時700円まで押す場面があったものの、この日は750円で終了しました。

日足は陽線となり、これで下げ止まるのではないかと思われました。

 

【9月9日(水)】

ザラバの始値は735円。管理人のこの日の予想としては前日に下げ止まりの気配を見せていたため、始値からヨコヨコかやや上昇して終了するのではないかと考えていました。

ところが、後場になって急激に売りが強まり、675円まで下げて終了。

外資が前日から売り増しに動いていたことと、大口が高値ポジの損切りに動いたことが原因です。

さすがに、前々日の後場が寄らずのストップ安ですので、売り増した外資は許してくれなかったようです。

 

 

【9月10日(木)】

この日の始値は、前夜のアメリカ市場が上げていたこともあり、GUの691円で始まりました。

このまま戻る流れとなるでしょうか。

いやいや、やはりここは売り目線の外資が許してくれません。彼らは高値の買いポジが処分されるまで売りを入れてくることでしょう。

予想どおり、後場から急激に売りが強まり、638円で終了しました。

 

【9月11日(金)】

この日の始値は635円。

五等分の花嫁の開発がアナウンスされた時の株価が500円台前半でしたので、635円という株価は五等分の花嫁のプレミアムをわずか100円程度と評価する株価まで下げていることになります。

前日公表された外資の空売りは、9月9日時点で200万株に達しています。9月10日も更に売り増している可能性が高く、買戻しのことを考えると、ここから更に売り増すことが難しい価格帯です。

この日の値動きは、高値で掴んだ投資家の買いポジ整理が前日までにどこまで進んでいるのかと、売り目線だけど株価的には売り余地が少なくなってきた外資の駆け引きになります。

結局、この日はやや戻して653円で終了。

 

3667エニッシュ 週足>

 

【私見】エニッシュの株価暴落の理由と今後の株価予想

□エニッシュの株価暴落の理由

あくまで私見ですが、エニッシュの株価が暴落した理由は、開発中の五等分の花嫁のゲーム画面がダメだったからというのは表向きの理由であり、暴落の本質はゲーム画面公開をキッカケに(もしかすると勘違いで)大口の手仕舞いが連鎖したことが原因だと考えています。

・ゲーム画面を見て、少数の投資家が売る。

・株価の下げ気配を見て、他の投資家も売る。

・気配を見て、ゲーム画面はだめなのかと大口も売りだす。

・下げた気配を見て、我先にと一斉に売り出す。

・後場は寄らずのストップ安。

・翌日から外資が売り増し、買い方もポジ整理で買いポジ縮小。

・投げが一巡して下げ止まりの気配(9月11日引け時点)

 

管理人は、今回の下げは小さなな売りが大きな売りの連鎖を呼び込んだことによる急落であり、例えるならば1940年に風の共振により落橋した、アメリカのタコマナローズ橋のようなものではないかと考えています。

まあ、もともと小型のゲーセク銘柄はほとんど仕手株なので、今回のエニッシュの暴落も特に珍しくはないのですけど・・

 

□今後の株価予想

こればかりは大口様しだいなのでわかりませんが、五等分の花嫁はまだリリース日すら決まっていないため、このまま終わる可能性は少ないのではないかと予想しています。

リリース後に下げるにしても、今の株価位置だと空売り機関も値幅を取れないため、もう一度カチ上げの時期が来るのではないかと勝手に予想しています。

まあ、このまま終わる可能性もなくはないですけど・・

小型ゲーセクはマネーゲームだけに、上げるにしても下げるにしても値幅が命です。

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