専業投資家は「自由」なのか

サラリーマンを辞めて株式投資の専業になり約2年半が経過しました。

管理人が会社辞めた理由は、特に会社に不満があったわけではなく、ただただ毎日、朝から晩まで仕事に拘束され続けるサラリーマン生活を捨てて、自由に生きたかったためです。

自由に生きることを目的に、ある程度の資産を作って会社を辞めたわけですが、この「自由に生きること」とは何なのか。

ネットで「自由とは」と検索してみると、いろいろな解釈があるようです。

 

【日本大百科全書より】

自由とはまず第一に、強制や束縛を受けずに気ままにふるまえることを意味する。旅に出て自由を味わうといった場合の自由は、こうした「……からの自由」であるが、これは動物や事柄にも適用され、たとえば籠(かご)の鳥は不自由だといったり、韻律に束縛されない詩を自由詩とよんだりする。憲法では、さまざまな事柄に関して個人の自由が保障されているが、これもそうした事柄に関して国家や他人からの不当な干渉を排除するという意味では、強制、束縛からの自由とみることができる。・・・・

 

【ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より】

一般的には,心のままであること,あるいは外的束縛や強制がないことを意味する。哲学上は,人間が行為する際に一つの対象を必然的に追求するのではなく,それ以外の対象をも選びうる能力をいう。この場合,自由は選択する意志の自由であり,意志とはその本質上「自由意志」 liberum arbitriumにほかならない。・・・・

 

ネットの百科事典の「自由」の解釈で共通しているのは、精神的に強制や束縛がないことが「自由」であるとする点です。

お金があって経済的な心配がいらないことが「自由」ではなく、精神的な開放をともなって、初めて「自由」が成立しそうです。

 

株式の専業投資家というのは「自由」なのか・・

専業投資家は時間を自由に使え、外部からの強制や束縛は一切なく、一見、「自由」な存在です。

外部から見れば、間違いなく「自由人」と思われていることでしょう。

ただ、専業投資家は毎日株式市場で闘っている状態にあり、この点に関しては精神的に開放されているとは言い切れない気がします。

株価の値動きは専業投資家の大きなストレスであり、精神的な大きな負担です。

特にマクロ環境が急激に悪化して株式相場が暴落した時などは、非常に大きな精神的ストレスを受けます。

 

他の不労所得者の考えはどうでしょうか。

ネットビジネスで、ゼロから莫大な資産を築いた「だいぽん氏」が、著書である電子書籍「自由な人生を手に入れる教科書」のなかで「自由」の条件について主張しています。

彼が主張する「自由」とは、以下の4条件がすべて揃った状態であると主張しています。

①身体的自由

②経済的自由

③時間的自由

④精神的自由

 

なるほど、これは百科事典よりわかりやすいかも知れません。

「健康」+「お金」+「時間」+「精神」

これらがすべて揃って、初めて「自由」であるわけです。

電子書籍「自由な人生を手に入れる教科書」は、Amazonで1000円で販売されていますが、下記からなら無料で入手できます。

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専業投資家は「自由」なのか?

先ほどの「自由」の4条件に当てはめて、専業投資家が自由であるのかを考えてみます。

 

①身体的自由
これは個人の健康上の問題ですので、基本的には職業による差はあまりないように思います。
健康であれば、専業投資家でもサラリーマンでも、自由であると言えそうです。
サラリーマンの中には、ノルマ、人間関係、パワハラなどの外的ストレスを受けて心身を壊す方がいますが、専業投資家も株式市場からのストレスで心身を壊す方がいます。
よって、専業投資家が他の職業より自由であるとは言えないと考えます。

②経済的自由
投資で大きく勝っていれば、専業投資家は他の大部分の職業と比べて圧倒的に自由です。
但し、投資で勝ち続けられる保証はなく、経済的に自由であるかは資産の状況や日々の投資結果に左右されるものです。
大きな資産を既に築いている場合は今後無理をしなければ経済的自由を獲得していると言えますが、安定性ではコツコツでも確実に稼ぐサラリーマンと比べて劣る場合もあると考えます。

③時間的自由
この項目に関しては、専業投資家は他の職業より圧倒的に自由です。
専業投資家の最大の利点だと思います。
その気になれば、いつでも旅などの趣味のために、時間を自由に使うことができます。
但し、株式投資というものは調査などで思ったよりも時間がかかるものであるため、投資手法によって自由度は変わってくると思います。

④精神的自由
この項目が、専業投資家が自由であるかどうかの一番の論点であると思います。
先ほど記載したとおり、専業投資家は株式市場で常に闘っている状態とも考えられ、大小はあるもののストレスを受け続けており、他の職業と比べて自由であるとは思いません。
他の職業の場合は、外的ストレスによって精神的自由を脅かされますが、自分の資産が減る心配がないのに対して、専業投資家は資産を減らす危険性を常に背負っています。
専業投資家が精神的に自由であるかどうかは、資産額と投資額、投資手法、投資家の性格によって変わってくると思います。

 

ここまで、専業投資家が「自由」であるかについて整理してみましたが、管理人の結論としては、結局、投資が好きかどうかで「自由」かどうかが決まると思います。

投資することにより受けるストレスがどの程度のものかは投資家ごとに異なるため、投資が好きかどうかで「精神的自由」が獲得できるかが決まるためです。

他の職業でも同じだと思いますが、専業投資家に関しても仕事である「投資」が精神的自由を脅かさない場合のみ、「自由」だと言えるのではないでしょうか。

 

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コメント

  1. オギ より:

    久しぶりに投稿します。
    前回相談にのっていただいた件、一旦そのままにしました。あれから少し利が乗っています。今後も様子を見ながらですかね。ありがとうございました。

    『自由人』ですか。私も勤めてた頃の定期的な収入がないのがさみしいですが、投資は好きですので強制終了にならないよう日々研鑽していきたいと思ってます。

    • whitegold より:

      オギさん
      久しぶりです。

      前回の銘柄、あれから上昇しているようで良かったですね。
      専業は安定した定期収入がないのが確かに寂しいところです。
      私も日々研鑽していきたいと思います。

  2. みほ より:

    銘柄や、市場の分析も分かりやすくて好きですが、キラクさんは何でも分析が上手ですね(^^)キラクさんが本を出したら、とても勉強になりそうな本ができそうですね(^-^)

  3. whitegold より:

    ただの道楽でブログをやっているだけですので、本を出すなんてとんでもないですが、少しでも参考になれば嬉しいです。