南北朝鮮融和 関連銘柄を考えてみた

ここに来て、俄かに朝鮮半島の融和ムードが高まってきました。

金正恩のことですので、まだ全面的には信用できないものの、4月27日の韓国、北朝鮮の南北首脳会談で出された「板門店宣言」(下記リンクから全文参照可能。)では、朝鮮半島の非核化目標が明記され、また、その後のアメリカの反応などから水面下では北朝鮮との関係改善に向けた調整が進んでいるようです。

 

<関連ニュース>

【4/27日経電子版】板門店宣言全文

【4/29日経電子版】米が「終戦・不可侵」約束なら核不要金正恩氏

【5/3日経電子版】米国務長官、対北朝鮮「悪い合意、選択肢にない」

【5/4日経電子版】トランプ大統領、在韓米軍削減の検討指示

 

今後開催される米朝会談では、北朝鮮非核化への行程の概略や、現在休戦状態にある朝鮮戦争の終結に向けた決定がなされる可能性もあり、着々と南北朝鮮の融和に向けた動きが進んで行く可能性が高そうです。

一足早く、南北朝鮮融和の関連銘柄について調べてみました。

 

南北朝鮮融和で想定されること

「板門店宣言」の正式名称は、「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言」です。
つまり、最終的には韓国と北朝鮮の統一が、この宣言の目標であると読み取れます。

実際には国家体制の相違などで統一までの道のりは遠いと考えられますが、韓国、北朝鮮間では、今後統一を意識した文化や経済の交流が行われると考えられます。

そうなった場合に想定されることは、韓国主導での北朝鮮復興です。

2017年の両国の名目GDPは、韓国1.9兆ドルに対して北朝鮮は400億ドルであり、経済格差は48倍もあります。

経済力、技術力ともに圧倒的に韓国が進んでいる状況ですので、韓国主導で北朝鮮復興に向けた支援が行われることは間違いないと思います。

つまり、韓国が北朝鮮へ資本と技術力を提供し、北朝鮮は安価な労働力を提供することで、北朝鮮復興が進んで行くことになるのではないでしょうか。

 

南北朝鮮融和の関連銘柄

韓国主導で北朝鮮復興が進むと想定した場合、韓国企業は大きな需要を手に入れることになります。
韓国市場で個別銘柄を買うのであれば、大手の建設業などは特に期待が高そうです。

日本企業は今のところ直接的に大きな恩恵を受ける企業はなさそうですが、今後の政策などにより出てくるかも知れません。

 

現時点で日本市場で買える有望銘柄は、韓国株式指数に連動するETFだと考えています。

2033 NEXT NOTE韓国KOSPIダブル・ブル

アメリカ市場であれば、

EWY  iシェアーズ MSCI 韓国 ETF

などでしょうか。

 

但し、購入する時期については慎重に考えたいところです。

南北朝鮮融和の道のりは長いため、実際の道筋が見えて動きが出てからでも遅くはなさそうです。

ちなみに、東西ドイツ統一の際には、ドイツDAX指数は1989年11月9日のベルリンの壁崩壊辺りから上昇し始め、1990年4月のピークにかけて同時期の米S&P500指数を3割近くアウトパフォームしたという前例があります。

東西ドイツ統一によりDAX指数が上昇をはじめたのは、実際にベルリンの壁が崩壊した頃からですので、韓国株式の上昇もまだ先かも知れません。

 

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