セミリタイアから約2年が経過し、株式投資のスタイルも変わりました。
セミリタイア前は、株式投資は中長期投資のみでしたが、現在は毎日相場を見れるようになったため、中長期投資と短期投資を組み合わせたスタイルとしています。
現在の投資スタイルと、これまで大きな損失を負ったパターンなどについてまとめてみました。
サラリーマン時代に行っていた従来の投資スタイルです。
投資期間は、数か月~数年です。
長期投資
企業の数年後の姿を予想して成長銘柄へ投資します。
近年の業績推移と将来に向けた業務計画(特に2~3年後までの計画)、及び現在の時価総額やPERなどの指標から、将来株価が上昇すると判断した銘柄へ投資します。
対象セクタは企業実態が見えやすい小売業が多いですが、業務計画や実現性に共感できれば情報通信業、サービス業などのセクタも対象とします。
また、長期投資だからといって買いっぱなしにせず、マクロ状況によっては一旦売却したり、急騰の際の一部売却、急落の際の追加購入などで保有量の調整を行います。
現時点の投資銘柄数は、打診買いを除いて2銘柄です。
中期投資
数か月程度の期間において株価が上昇すると思う銘柄へ投資します。
対象セクタはゲーム関連セクタが多めです。
ゲーム関連セクタは、数か月程度で株価が大きく動くものがあるため、うまくいけば比較的短期間で大きな値幅をとれることも多く、中期投資に向いていると思います。
こちらも、マクロ状況などで保有量を調整します。
デイトレ~1週間程度の投資で、セミリタイア後に始めた投資スタイルです。
企業業績ではなく株価の動きに投資するといったほうが適切であり、投資というよりも投機というべきものだと考えています。
材料株や仕手株、高値更新銘柄の上値追い、マクロ悪化時のリバウンド狙いなどです。
出来高や株価水準をみて行っていますが、うまく行くこともあれば失敗することも多く、まだまだ改善が必要です。
これまでの短期投資を振り返ると、ただ漠然と日々の値動きを見て購入した場合は失敗のほうが多いような気がしています。
短期投資で大きな損失を出すと、精神的ダメージが大きく、ただの無駄でしかありません。
株式の購入手数料もバカになりませんし、対策として投資すべき対象かを判断するためのチェックリストでも作ろうかと考えています。
これまで、比較的成功することが多かった短期投資のパターンは以下のとおりです。
出来高急増銘柄の初動を狙う
材料が出て株価が動き出した初動での投資です。
材料によっては1日で終わってしまうこともありますが、多くの場合は最低数日間は出来高を伴った動きが続きます。
場合によっては大化けすることもあるため、トータル成績で考えると有効な投資法だと思います。
高値更新銘柄の上値追い
高値更新銘柄は市場の注目を集めるため、しばらく高値更新を続ける可能性が高く、投資法として有効です。
短期投資のつもりで購入した銘柄が、そのまま上昇を続けて思わぬ利益となったこともあります。
マクロ悪化による暴落からのリバウンド狙い
今年の4月中旬や9月中旬の北朝鮮リスクによる暴落などが該当します。
昨年ならば、6月のイギリスEU離脱の国民投票の際の暴落や、11月のアメリカ大統領選の暴落などです。
ほとんどの銘柄が投げ売られますので、下で拾う勇気さえあれば、労せず大きな利益を得られます。
ただ、暴落発生時は市場全体が悲壮な雰囲気に包まれますので、底を見極める冷静な目と、まだ下がるのではないかという恐怖に打ち勝つ必要があります。
値動きが乏しい銘柄のレンジ狙い
銘柄によっては、ほぼ1年中、狭いレンジの値動きが続く銘柄があります。
このような銘柄をレンジ下限付近で買って上限付近で売れば、値幅は小さいですが比較的確実に利益を得ることができます。
この2年間で大きな損失を出したケースを思い返すと、損失額が圧倒的に大きいケースは、落ちるナイフを途中で掴んでしまったケースです。
具体的には、今年7月~9月のサイバーステップやアエリアの暴落などです。
サイバーステップやアエリアは、暴落発生までは大きな利益を出していたことで、銘柄への信頼のようなものが潜在意識の中にあり、見切りが遅れて大きな損失に繋がりました。
<アエリア 日足>
アエリアについて振り返ります。
アエリアは5月下旬から購入を始め、7月中旬までにかなりの利益を上げており、しかも、7月中旬までに多くを利益確定済で、暴落発生直前である7月末の保有量は、わずか300株でした。
最初の暴落ですべて売却すれば何のことはなかったのですが、銘柄へ信頼のようなものが心の隅にあったためか、暴落途中での追加購入や損切り(時には小リバで利益確定)を繰り返し、損失額が膨らんで行きました。
最終的にすべて損切りしたのは、つい数週間前のことです。
(それでも、アエリアへの投資は最初の利益が大きいためトータルではプラスですが。)
サイバーステップも同様であり、自分が大きな損失を出すのは、いつも落ちるナイフを途中で掴んでしまったケースです。
落ちるナイフを途中で掴んでしまう原因は、根拠の乏しい銘柄への信頼、つまり銘柄へ惚れるためだと思います。
今にして思い返せば、A3!という主力コンテンツの今年のピークは6月であり、その後の度重なる株式交換による株式の希薄化などを考えると、少なくとも8月中に見切りをつけるべき銘柄でした。
A3!は今後2部の配信が決まっていますが、実際に配信が始まって人気が出るようなら、その時点で再購入すればいいだけの話です。
落ちるナイフを途中で掴むという行為は、先ほど記述したマクロ悪化による暴落からのリバウンド狙いと一見似た部分がありますが、悲壮感によるマクロ暴落と、個別銘柄の暴落はまったく違うものであり、心がけしだいで防げるものだと思います。
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