最近の株式市場のイメージとしては、NT倍率が上昇していて日経平均だけが底堅く、その他は軟調な印象があります。
個別銘柄の騰落はどうなっているのでしょうか。
気になりましたので、過去6か月間の株式指数の推移と個別銘柄の騰落状況を調べてみました。
まずは、主要な株式指数について。
<日経平均 6か月間の日足>
<JASDAQ平均 6か月間の日足>
<JASDAQ平均 6か月間の日足>
<マザーズ指数 6か月間の日足>
日経平均
・3月7日終値 21,252.72
・9月7日終値 22,307.06(+4.9%)
TOPIX
・3月7日終値 1,703.96
・9月7日終値 1,684.31(-1.1%)
JASDAQ平均
・3月7日終値 4,019.21
・9月7日終値 3,733.61(-7.1%)
マザーズ指数
・3月7日終値 1180.87
・9月7日終値 1008.62(-14.5%)
過去6か月間の株式指数の推移は、日経平均は4.9%上昇していますが、TOPIXは1.1%の下落、新興市場は軟調でJASDAQ平均は7.1%、マザーズ指数は14.5%も下落しています。
TOPIXはもっと下げているイメージがあったのですが、実際はほぼ横ばいの状況です。
新興市場は目も当てられない酷い状況です。
次に、個別銘柄の騰落状況を確認してみます。
<6か月間の騰落率別銘柄数>
全市場では、10%以上上昇している銘柄587に対して、10%以上下落している銘柄が1,345もあります。
20%以上の騰落銘柄でみても、上昇銘柄が333に対して、下落銘柄が667。
酷い状況です。
注目すべきは東証1部の騰落状況です。
日経平均が4.9%上昇、TOPIXが1.1%の下落と底堅いのに、個別銘柄でみると、10%以上上昇している銘柄362に対して、10%以上下落している銘柄が734もあります。
日経平均とTOPIXの推移からでは説明しにくい状況のように感じます。
この状況では、ガチ保有の投資家の運用成績は、例えば値動きの荒い新興市場を避けて東証1部の銘柄に絞って分散投資していたとしても、よほど選定銘柄に恵まれていない限りは、この6か月間の投資収益は大幅マイナスであると考えられます。
この先の相場がどう推移するのかわかりませんが、景気拡大のピークは過ぎた印象があり、広く分散投資してガチ保有の投資スタイルは通用しにくいのではないでしょうか。
もちろん、数年以上の長期の場合はわかりませんが・・
今後しばらくは、銘柄選定と投資タイミング、投資期間の選択がますます重要になりそうです。
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