相場の暴落が続いています。
この相場はどこまで下がるのか。
日経平均よりも相場の全体像を反映していると考えられるTOPIXの推移でみると、現在は陰の極みであり夜明けが近いと考えざるを得ません。
<TOPIX 週足>
TOPIXは1500ポイントを下抜けてきました。
12月21日におけるTOPIXPERは12.65倍、PBRは1.03倍まで下げています。
1500ポイントといえば2016年12月の水準です。
トランプ相場が始まったのは2016年11月ですが、この2年間で日銀のETF買いが日経平均、TOPIX構成銘柄に12兆円以上入っていることを考慮すると、TOPIXはもうトランプ当選前の水準まで下げていると言ってもいいのではないでしょうか。
現在のTOPIXの水準は、来期の企業業績が20%~30%減益となることを既に織り込んだ水準であると考えられます。
問題はアメリカ市場
日本の株式市場は主体性のない市場ですので、短期的にはアメリカ市場の影響を強く受けます。
NYダウ、NASDAQの中期的な推移を確認してみます。
<NYダウ 週足>
<NASDAQ 週足>
トランプ大統領が当選した2016年11月の水準は、
・NYダウ 18,000ドル
・NASDAQ 5,400ドル
です。
現在の水準は当時と比較するとまだ高いと言わざるを得ません。
現在の下げは、簡単に言えば上げ過ぎた分を調整している局面であると考えられます。
ただ、この2年間でアメリカの企業業績は大きく伸びており、来期多少の減益となったとしてもトランプ当選時の水準まで下げるとは考えにくいと思います。
週足の推移で見ると、NYダウ22,000ドル、NASDAQ6,000ドル くらいが下値ではないかと考えています。
これ以上の下落はトランプ政権としても容認できる水準ではないと考えられ、何かしらの株価対策に打って出るのではないでしょうか。
<WTI原油 週足>
もうひとつの短期的な懸念材料はWTI原油の下落です。
過去の傾向から、原油価格が急落するとオイルマネー売りと思われる不可思議な売り圧力がかかり、短期的に相場が軟調になる傾向があります。
原油価格の動向には注意が必要です。
今後の戦略は下値買いで不動
管理人の今後の戦略は下値買いで不動です。
「不景気の株高」「好景気の株安」という言葉があります。
現在は、まさに「好景気の株安」に該当する局面だと思います。
経済が最高潮を迎えた局面では、株式市場において「もうこれ以上の上昇はない」「あとは下がるだけ」と言った考えが蔓延することによって株価の調整が起こります。
この株価の調整局面では、バブル期の上昇幅が大きいほど株価の調整幅も大きくなります。
現在のTOPIXは、トランプ相場のメッキがすべて剥がれた水準まで下げており「夜明けが近い」と考えざるを得ません。
短期的な下押し圧力を考慮しながら、割安な水準まで下げた株を少しづつ購入して行きます。
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