相場の暴落が続いていますが、専門家の2019年の企業業績予想はどうなのでしょうか。
専門家による2019年の日本企業とアメリカ企業の業績予想を再確認してみると驚きの結果に。
■2019年度の日本企業の業績予想
野村証券が11月30日に発表した最新のレポートによると、2019年度の日本企業の業績は2018年度比で、3.0%増収、9.7%経常増益(金融を除く) と予想されています。
純益ベースのものは記載されていないようですが、純益ベースでも10%弱の増益と仮定した場合、現在の日経平均20,166円というのは、2019年度換算では日経平均PER10倍ちょいに相当します。
無理のない日経平均PERの水準である「日経平均PER13倍」にあてはめると、来期にかけて日経平均は30%弱の上昇余地があることになります。
30%弱上昇した場合、日経平均は何と26,000円弱まで上昇することになりますが・・
■2019年のアメリカ企業の業績予想
本家アメリカのほうはどうでしょう。
アメリカの企業業績は12月締めですので、2019年の業績予想を確認してみます。
12月17日のバロンズ拾い読みによると、2019年のアメリカ企業は5~6%の増益と予想されています。
こちらも悪くない。
最近の暴落って何?
証券会社は株や投資信託を売ることが商売ですので、企業業績予想は甘くなりがちです。
バロンズ拾い読みにしても、ポジティブな専門家の予想だけを集めたものかも知れません。
だとしても、最近の株価推移とあまりにもかけ離れています。
もちろん専門家の予想をそのまま鵜呑みにすることはできませんが、日米とも来期が増益になるならば、最近の株価暴落って何なんでしょう。
考えられる理由は下記のいずれかです。
・最近のマーケットの反応が誤りである。
・専門家のレポートが素人予想にも満たないガサツなものである。
・今後、米中貿易摩擦などによって専門家が予想できないほど企業業績が急激に悪化する。
いずれにしろ、最近の株価推移とのあまりの落差に首をかしげてしまいます。
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