本日、Well Investments Research社から、アエリアの株価に関する分析レポートが出ました。
Well Investments Researchといえば、昨年、サイバーダインや伊藤忠の売り煽りレポートを出した会社です。
Well Investments Research社は自らも空売りしたうえで、空売りレポートを出してきます。
サイバーダインの空売りでは利益を上げたようですが、伊藤忠の空売りは踏み上げられて失敗に終わっています。
はっきり言って、投資家にとっては非常に迷惑な会社です。
今回のアエリアへのレポートについて考えてみました。
Well Investments Research社のレポートは下記リンクからみることができます。
Well Investments Research社のレポート
レポートの要約は以下のとおりです。
アエリアは、モバイルゲームでたった1つのヒット作を有するのみだが、第三者の業界調査会社のデータによれば、当該ゲームのダウンロード数は同社による度重なる公表値より遥かに少ない。当該ゲーム以外に同社に近い将来ヒットが期待できる作品はなく、過去3 年間のM&Aの実績も失敗続きである。更に悪いことに、大半のM&A は株式交換や新株予約権を駆使しており、株主は希薄化のリスクに直面している。同社は高く吊り上げた株価を維持しなければならないが、収益もキャッシュフローも改善の見込みは薄い。最近になって同社は、規制当局に不適正行為について罰金等を受けた顧客企業を有する小規模な監査法人に変更した。我々はアエリアの適正株価を465 円、即ち70%超の下落余地があると評価する。
管理人の感想としては、何を今さら! ということが記載されているだけです。
主張内容をみてみます。
①A3!のダウンロード数が公表されている数字より遥かに少ない
これ、他のほとんどのソーシャルゲームも同じです。
パズドラなどの幾つかのタイトルはリセマラ分をカウントしていないと公言していますが、リセマラ分をカウントしないとしても、スマホの機種変更などでの再ダウンロードなどは除外できず、結局はダウンロード数とユニークユーザー数は別物です。
また、配信初期の思惑相場ならいざ知らず、今さらA3!をダウンロード数で評価するのはちょっと違うのではないかと思います。
今はセルランからだいたいの売上を計算できますので、ソーシャルゲームへ投資する投資家はダウンロード数ではなくセルランをみています。
②A3!以外に将来的にヒットが見込めるタイトルがない
アエリアにとってはよけいなお世話でしょう。
アエリアに投資する投資家は、その可能性について承知のうえ投資しています。
また、詳細レポートのほうで、A3!のピークアウトに言及していますが、その主張も何を今さら! です。
アエリアに投資する投資家は、A3!のピークアウト説に否定的であるか、他の成長要素に賭けているのです。
③M&Aの乱発と株式の希薄化
これも、アエリアへ投資する投資家は既に承知しています。
管理人としても、この主張には賛同します。
アエリアの経営方針は良くわかりません。
目先の金儲けのためだけにやっているように思えます。
但し、ほとんどのアエリアの投資家は、これらについて快く思ってはいませんが、それを受け入れた上でA3!の成長と、他の可能性に賭けて投資しているのです。
④規制当局に不適正行為について罰金等を受けた顧客企業を有する小規模な監査法人に変更
管理人としても、これは怪しいと思います。
何か裏があるのではないかと考えています。
⑤アエリアの適正株価を465 円、即ち70%超の下落余地があると評価
売り煽りレポートなのでこんなもんでしょう。
それにしても465円とは酷い数字です。
実際にそうなるかも知れないし、A3!の成長継続や他の収益基盤の出現によって3000円、4000円と株価が上昇するかも知れませんし、将来のことはわかりません。
ソーシャルゲーム会社なんて皆そんなもんです。
このレポートを読んだことで、管理人としては特に新しい発見はありませんでした。
アエリア側は、このレポートを受けて、何かしらの反論レポートを出すようですので、楽しみに待っています。
結局、アエリアへの投資は、今の株価水準とA3!の成長性などを考えて安いと思えば買い、高いと思えば売ればいいのだと思います。
そういう管理人も、将来的にずっとアエリア株を保有するかはわかりません。
ひとつ言えることは、アエリア経営陣には意地を見せてもらいたいということです。
トータルマネージメントの新株の株価算定期間はもうすぐ終わることですし、次のA3!のイベントには期待しています。
リベルはいい会社なんだけどなあ。
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