アルケゴス騒動は終息したのか

3/29~4/2の収支(確定損益)

 

3/29~4/2の売買

3月31日 ミズホメディー 10,000株(@3,680円)一部売り
3月31日 バイセル 1,500株(@2,980円)一部売り
3月31日 ディーエムソリューションズ 1,000株(@2,420円)一部売り
3月31日 ギグワークス 2000株(@1,040円)一部売り
3月31日 ベガ 2,000株(@1,701円)決済売り
3月31日 伊勢化学工業 1,000株(@3,380円)一部売り

 

 

今週、発覚したアルケゴス騒動。

管理人がこの問題を初めて知ったのは3月29日のBloombergの記事でした。
野村HDが米で2200億円規模の損害も、巨額ブロック取引と関連か – Bloomberg

最初に記事を読んだ印象としては、あくまで、野村HD個別の問題のように感じられました。

この日の野村HDの株価は16%安と大幅に下落しましたが、他の金融機関に派生しない限りは大きな問題にはならないだろうと考えていました。

 

ところが、それ以降に状況がどんどん悪化して行きます。

クレディSと野村、多額の「損害」も-アルケゴスのポジション – Bloomberg

金融機関のアルケゴス関連損失、最大100億ドルにも-JPモルガン – Bloomberg

三菱UFJ証券、330億円損失見込み 米顧客取引で: 日本経済新聞 (nikkei.com)

みずほFG、100億円規模の損失か 米アルケゴス巡る取引: 日本経済新聞 (nikkei.com)

アルケゴス巡り見解対立-レバレッジリスク顕在化の兆しか特殊事例か – Bloomberg

ウォール街不意突いたアルケゴス-破綻までレバレッジ全容見えず – Bloomberg

 

何かただ事では済まない状況に感じますが、現時点におけるこの問題の状況を的確に解説しているのは、下記のエミン・ユルマズさんの動画だと思います。
【祝!登録者5万人突破】アルケゴスキャピタルの破綻は何かの予兆なのか? – YouTube

 

現時点でアルケゴス問題の全貌は判明しておりませんが、様々な報道から推測すると下記となります。

・ファミリーオフィスであるアルケゴスが、TRSにて大きなポジションをとっていた。

・損益悪化によりマージンコールが発生したが、アルケゴスは追証を差し入れられない事態に発展。

 

これだけであれば、強制決済されて終了です。

1つの大きなファミリーオフィスが破綻しただけで終わりそうですが問題は以下です。(現時点では推測が含まれます。)

 

・アルケゴスは同じ証拠金を使って、多数の証券会社でポジションを構築していたらしい。
 ⇒ここが問題の本質か。何故そんなことが出来たのかは不明。

・野村HDなど、未だにポジション整理(損切り)が完了していない金融機関がある。アルケゴス破綻により各証券会社が被った損失額が未確定。ゴールドマンなどは先に逃げていたため損失は軽微。

米証券取引委員会(SEC)がフアン氏の取引に関する調査に着手した。今後、スワップの利用の規制に発展する可能性がある。

 

 

※TRS(トータルリターンスワップ)とは

トータルリターンスワップ – みんかぶ先物 (minkabu.jp)

簡単に言えばCFDのようなもの。
自らは株式を保有せずに証拠金内でレバレッジを効かせてポジションを建てる売買。今回のアルケゴス騒動では実際の株式は大手証券会社が保有し、アルケゴスがポジションをとっていた。

 

 

<恐怖指数 4月2日>

 

世界の恐怖指数を確認すると、不気味なほどに平穏です。

現時点では、マーケットはアルケゴス騒動を特殊事例という方向で解釈しているように感じられますが、一方でまるでパニック売りを避けるために世界の大手証券会社が示しを合わせているようにも感じられます。

金融機関の損失の総額は100億ドル程度と報道されており、大手金融機関が破綻するレベルではないため、所詮はひとつのファミリーオフィスが破綻しただけということであれば、このまま収束する可能性もありそうです。

現在の超金融緩和下においては、100億ドル程度の金融機関の損失は丸呑みされてしまうのかも知れません。

 

今後の注意点は下記だと考えています。

・アルケゴスのように高レバレッジで投機する他の大口の投資媒体の存在が次々と発覚すること。

・SEC主導、または金融機関独自でレバレッジ規制に発展すること。

 

上記のうち、一方でも発現すれば、今度は大きな調整は避けられないと思います。

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今週の売買

アルケゴス騒動が収束したのかどうかはわかりませんが、こういうのは少し遅れて突然くることもあるので、管理人はとりあえずポジションを縮小しました。

全般的にポジション量の大きいものを中心に縮小しました。

これで、万が一のときでも動きやすくなりました。

 

3月31日 ミズホメディー 10,000株(@3,680円)一部売り
3月31日 バイセル 1,500株(@2,980円)一部売り
3月31日 ディーエムソリューションズ 1,000株(@2,420円)一部売り
3月31日 ギグワークス 2000株(@1,040円)一部売り
3月31日 ベガ 2,000株(@1,701円)決済売り
3月31日 伊勢化学工業 1,000株(@3,380円)一部売り

 

あとは、先物口座への資金補填も完了。

万が一の急落発生時には、いつでも先物の売りポジを建てる準備をしています。

今週のミズホメディー

<ミズホメディー 月足>

<ミズホメディー 週足>

3月26日終値 3,610円
4月2日終値 3,580円

 

今週は30円(0.1%)の下落となりました。

 

週ベースで下落したのは今年2回目です。

下落したと言っても、わずか30円ですが・・

管理人としては、バリュエーション的にまだ安すぎる株価だと思います。

 

 

ミズホメディーのnote

 



 

【保有銘柄】
(6549)ディーエムソリューションズ 2,500株(@2,501)
(7685)バイセル 1,500株(@2,140)
(2375)ギグワークス 5,000株(@993)

※ギグワークスは3月31日に1:3の株式分割を実施。

<中長期目線>
(6444)サンデン 8,000株(@400)
(4334)ユークス 10,000株(@377)
(4595)ミズホメディー 7,000株(@1,546)
(4107)伊勢化学工業 1,500株(@3,063)
(6787)メイコー 4,000株(@1,393)
(1417)ミライトHD 4,000株(@1,382)

 

【日経平均先物ミニ】
なし。

 

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