独自銘柄診断 (8219)青山商事

ビジネススーツの需要低下と新型コロナの直撃を正面から受けている、絶不調銘柄(8219)青山商事の銘柄分析を行ってみました。

何故、こんな銘柄の分析を記事にするのかと思われるかも知れませんが、分析してみるとこの銘柄、実は今が陰の極みにあり、絶好の買い時のように感じられるのです。

 

それでは早速、5月15日に発表された2020年3月期の本決算から分析します。

□青山商事 決算短信より

 

2020年3月期は大幅な減収減益となりました。営業利益は前期比94.4%減、純益は169億円の赤字という、目を覆いたくなるような決算です。

おまけに、前期の下期配当は無配に決定、今期の配当も未定と発表になりました。

年間を通じて主力のビジネススーツの販売が不振だったことや、書き入れ時である2月、3月に新型コロナという怪物に襲われたことが、絶不調決算となった理由です。

この状況では5月15日に経営破綻した元アパレルの王様であるレナウンを連想してしまう方もいると思います。
実際にレナウンの破綻を見て、ここの株主を辞めた個人投資家も多いはずです。

 

ただ、営業利益ベースでは黒字を確保していますし、純益169億円の赤字は、200億円の特損を計上したためであり、特損がなければ純益ベースでも31億円の黒字だったのですね。

□青山商事 決算説明資料6ページより

 

続いて、セグメント別の業績を確認します。

□青山商事 決算短信2ページより

セグメント別では営業利益ベースでカジュアル事業の23億円の赤字が目立ちますが、他のセクタはそこまで悪くありません。

カード事業は22億円の黒字ですし、主力のビジネスウェアもコロナの直撃を受けても営業黒字を確保しています。

問題のカジュアル事業の23億円の赤字ですが、2019年12月で完全撤退となったアメリカンイーグルの赤字分はどのくらいなんだろうと調べてみたのですが、なかなかソースが見つかりませんでした。

諦めかけていたところ、2月7日の第3四半期決算の記事に記載がありました。

青山商事4〜12月期は最終赤字82億円 「アメリカンイーグル」撤退とスーツ離れの二重苦 | WWD JAPAN.com
 紳士服最大手の青山商事の2019年4〜12月期は、最終損益が82億円の赤字(前年同期は4億円の黒字)に転落した。「アメリカンイーグル(AMERICAN EAGLE)」事業の撤退に伴う特別損失84億円を計上したことが最大の要因だが、屋台骨であるビジネスウエア事業の低迷も痛手になった。

 

2019年12末で完全撤退となったアメリカンイーグルの営業赤字は18億円でした。

とすると、カジュアル事業の営業赤字は、アメリカンイーグルを除くと5億円に過ぎません。

今期からは、アメリカンイーグルが完全撤退となったため、この赤字分がまるまる浮くことになります。

 

広告

コロナがなければ悪材料出尽くしだった

結局、前期はアメリカンイーグルの清算や店舗減損などで200億円の特損を計上し、本来であれば悪材料出尽くしの決算となるはずでした。

ところが運悪く、新型コロナという怪物に襲われたため、目を覆いたくなるような決算になってしまったというのが本質だと思います。

もちろん、コロナがなくてもビジネスウェアの販売不振は続いていたと思いますが、ここまで株価が下げることはなかったと思われます。

 

今期の業績はコロナしだいですが、少なくとも赤字決算となる確率は低いと予想しています。

Y板ではレナウン倒産の連想からか、青山商事も倒産するのではとの投稿があるようですが、青山商事は金持ち企業であるため倒産する危険性はありません。
(10年、20年先はわかりませんが・・)

投資経験の浅い方は、悪ふざけの投稿を真に受けてしまう方もいることでしょう。

5月22日時点でPBRは0.19倍まで低下しており、明らかに下げ過ぎだと思います。

今期の配当に関しても、「無配」に決定したわけではなく「未定」と発表されたのみです。

金持ち企業のため、今期黒字なら配当を出す確率は非常に高いと考えられます。

□青山商事 日足

 

主力のビジネスウェアの販売不振は今後も続くと考えられますが、現在の株価は明らかに下げ過ぎであり、1000円程度までの反発は、近いうちに訪れるような予感がします。

本格的な株価反発となるかは、コロナしだいであり、配当政策しだいだと考えられますが、逆張り好きの管理人としては、今は買わずにいられない銘柄です。

 

更新の励みになるのでクリックお願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 投資でセミリタイア生活へ

コメント