北朝鮮問題による相場急落の行方と対応策

北朝鮮問題により相場の急落が発生しています。

8月10日の日経平均終値は19729.74円でしたが、8月11日 13:00時点のCME日経先物は19,330円まで急落しています。

今後の相場の行方と対応策について整理してみました。

 

事象整理

・北朝鮮がグアム島周辺への弾道ミサイル発射計画を公言し、トランプ大統領がグアム島に何かあれば軍事力で報復すると示唆。

・これまでの北朝鮮リスクと異なるのは、アメリカ領土が攻撃対象になっていること。但し、アメリカ領土への影響は限定的であり、大部分のアメリカ国民にとっては対岸の火事

・日本ではお盆にさしかかり市場参加者が減少する時期であり、空売り筋に狙われる市場は日本市場。

・今回の急落も、日本市場だけが下落幅が大きく、空売り筋に仕掛けられていることが明白。

 

テクニカル面

<NYダウ 1年間の日足>

 

<日経平均 1年間の日足>

日経平均はこれまでもみ合いを続けていた20,000円水準を明確に下回った状態。

テクニカル的には75日線(19,889円)を明確に下抜けた状態にあり、下落トレンドが強まりやすい状況にある。

NYダウに関しても、これまで一本調子の上昇が続いていただけに、21,000円台前半までの調整は十分にありうる状況。

騰落レシオは、105.0%と中間水準。

RSI、ストキャスティクス、MACDなどは適正範囲内。

 

ファンダメンタルズ

・8月10日時点における日経平均PERは13.96倍、日経平均EPSは1413.13円であり、アベノミクス相場の下限に位置し割安な水準。

・企業業績は好調で、今期は更なる上方修正がなされることはほぼ確実。

 

対応策

現在の状況は、一言でいえば北朝鮮問題を口実として、短期筋が空売りを仕掛けている最中にあります。

日本市場はお盆の期間で市場参加者が減少する時期であり、短期筋が仕掛けるには絶好のタイミングであり、この下落は十分予想されていたことです。

8月11日 13:00時点でCME日経先物が19,330円まで急落しています。

ファンダメンタルズからは日本株式は、この下落で更に割安度が増加しており、好業績株を購入する絶好のチャンスが訪れていると考えています。

北朝鮮問題は日本にとっては一大事ですが、欧米の大多数の人々にとっては対岸の火事。

 

気になるのは、NYダウなどアメリカの株式市場が、これまで堅調であっただけに調整してもおかしくない水準にあることです。株式市場にとっては北朝鮮問題よりも、こちらのほうが重要かも知れません。

短期筋が調子づいて、さらに下落を誘導する可能性があり、その場合は世界同時株安となり、相場が短期的にオーバーシュートする可能性も考えられます。

日経平均の下値は一応は19,200円近辺と見ますが、オーバーシュートすれば4月17日の18,200円程度までの下落を想定しておく必要がありそうです。

 

今は、好業績株、下がり過ぎた株に狙いを定めておき、下落が一段落したところで、買い出動すれば高確率で利益が出る状態にあると考えられます。

但し、相場はオーバーシュートするものであるため、日々の動きを見ながら打診買いなどで買い場を探るべき局面です。

 

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