新型コロナに揺れた2020年の株式相場を、管理人の売買とともに振り返ってみました。
世界中の投資家に、2020年の株式相場における最大の出来事は何ですか? と質問すれば、大多数の投資家は「新型コロナ」と答えることでしょう。
管理人が株式投資を始めてから30年以上経ちますが、これほど株式相場が乱高下した年は初めてです。
<日経平均 2020年の日足>
2020年1月中旬ごろから、中国の武漢における新型コロナ流行のニュースが報道されはじめました。
2月に入り、日本やアメリカでの患者数が徐々に増加して、マスコミの報道も過熱してきましたが、株式市場は平静を保ち続けていました。
世界の投資家は、この時点においても新型コロナが一時的な流行に留まるとの見方を変えていないようでした。
世界中で大流行が始まっていた、2020年2月20日の日経平均のザラバ高値は23,806円。
ここからアメリカの株式市場が崩れたのをきっかけにして、大暴落が始まりました。
世界中で株式などのリスク資産が投げ売りされ、2020年3月19日に16,358円の底をつけるまで暴落し続けました。
日経平均は、このわずか1か月間で、23,806円から16,358円まで約31%の大暴落となりました。
この大暴落を象徴する出来事として、3月19日のNFJ-REIT指数の大暴落が印象に残っています。
ミドルリスク・ミドルリターンと言われているREITですが、機関投資家の期末売買にからんで3月19日にNFJ-REIT指数は始値1,546ポイントから終値1,238ポイントまで、約20%の大暴落となりました。
この日は個別のREIT銘柄もストップ安まで売られる銘柄が多く、分配金利回りが10%を超える銘柄が12銘柄も存在する事態となりました。
リーマンショックを超える金融崩壊を思わせる事態でした。
<2020.3.19 投資日記>
アンワインドで暴落中のREITの買いを検討中 | 会社に依存しない生活 (whitegold.site)
<NFJ-REIT 2020年の日足>
この期間の管理人の売買ですが、1月後半から、これはちょっとまずい事になるのではと思い、買いポジを大幅に縮小し、2月に入ってからは先物の売りポジメインで立ち回りました。
今年前半の利益は、この期間の売りポジによるものですが、ただ、ここまでの大暴落となるとは予想できず、3月上旬には早々と売りポジを手仕舞い、買いポジメインに転換していました。
売りで一番美味しい期間は、3月上旬~3月中旬でしたので、もう1~2週間くらい売りポジを引っ張っていれば、今年の利益は格段に違っていました。
まあ、それでもリバウンド相場もそれなりに取れておりますので、贅沢は言えませんが・・
当時の投資日記は以下のとおりです。
(2020.1.26 投資日記)
新型肺炎の影響あなどれず、ポジ大幅縮小 | 会社に依存しない生活 (whitegold.site)
(2020.2.15 投資日記)
新型コロナ 日本はパンデミック前夜 | 会社に依存しない生活 (whitegold.site)
(2020.2.22 投資日記)
不謹慎ですが、先物売りポジ放置でホクホク | 会社に依存しない生活 (whitegold.site)
(2020.3.14 投資日記)
恐怖相場での買い増し続行中 | 会社に依存しない生活 (whitegold.site)
強烈なリバウンド相場が始まる
3月19日に日経平均が16,358円まで大暴落した後は、強烈なリバウンド相場が始まりました。
日銀が年間のETF買い入れ枠を6兆円から12兆円に引き上げたのを皮切りに、欧米でも大胆な金融緩和策が続々と発表されました。
ここまで大暴落した相場が回復するには数年かかるのが通例ですが、世界各国の金融政策により、幸いにも大規模な金融破綻が発生しなかったことと、金融緩和による大量の資金が株式市場に流入したことにより、その後の強烈なリバウンド相場へつながりました。
4月に20,000円を回復した日経平均は、その後もほぼ一本調子で上昇を続けました。
新興市場の回復も目覚ましく、マザーズ指数は4月の600ポイント回復から10月の1368ポイントまで、一時、2倍以上の上昇となりました。
<マザーズ指数 2020年の日足>
2020年11月のアメリカ大統領選挙後には、日経平均はコロナ前高値を回復し、24000円を明確に上回ってからは、現在の27,444円まで上昇基調で推移しています。
管理人の保有銘柄は中小型株がメインであるため、最近の上昇相場の恩恵はあまり受けておりませんが、このような上昇相場では、物色が大型株主体の期間と中小型株が主体の期間が交互に訪れることが多いものです。
しばらくは金融緩和相場が続きそうですので、来年は日経平均30,000円、マザーズ指数1,500ポイントくらいまで上げるのではないかと妄想しております。
来年2021年が、すべての投資家にとって良い年となることを願い、今年最後の記事といたします。
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